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春になりました

  • kotashimizuhori
  • 4月14日
  • 読了時間: 3分

雪もすっかり解け、会津にも春がやって来ました!


春は農家にとって、とても忙しい時期。

会津は冬になると雪に覆われるので、冬の間は基本的に農作業は出来ず(牛の餌やりは毎日ありますが!)、春になって雪が解けるとその分一気に忙しくなります。

ゆっくり花見でもしたいものですが、、、。秋の紅葉の季節も稲刈で忙しいので、花見も紅葉狩りも残念ながら楽しめない我が家です。


春になると一体何が忙しいのか!?

細々したことから大掛かりなことまで数多くあるのですが、4月に行う作業をいくつかご紹介します!


・塩水選

種籾を一定濃度の塩水に入れ、浮かび上がってきた種籾(中身がスカスカな種籾)を取り除く、選別作業のこと。

塩水選が終わった種籾は、樽に溜めた水の中に沈め、約2週間浸水させます。


・畦塗り

モグラやネズミが巣を作った田んぼの畦をトラクターで修繕する作業のこと。

崩れた畦をそのままにしておくと、田んぼに水が入った時に水が流れ出てしまいます。


・江払い&泥上げ

揚水路と排水路に差し掛かっている雑草を鎌で刈り取り、水路の底に溜まった泥をかき上げる作業のこと。

田んぼに水が入る時期に水がスムーズに流れるように行います。


・ゴミ拾い

田んぼに投げ捨てられているゴミを拾います。

大きな道路沿いの田んぼには実に色々な物が投げ捨てられています。空き缶はもちろん、コンビニ弁当の容器、一升瓶やオムツなども、、、。

そのままにしておくと、田んぼを耕すためにトラクターが田んぼに入った際に故障の原因にもなったりするので毎年欠かせない作業です。


・苗代準備

苗代とは稲の苗がある程度の大きさになるまで育てる場所の事を言います。

稲の種を蒔いた苗箱を苗代に並べ、温度や水分を適切に管理しながら1カ月程育て、田植の時期に苗箱を運び出して田植機にセットし、田んぼに植え付けていきます。

我が家はビニールハウス内・露地・プール(浅い水泳プールのような場所を作り、そこに苗箱を並べます)の3箇所に苗代を作るので、草刈りをしたり資材を準備・設置したり、、、と苗箱が並べられる状態になるよう進めていきます。


・芽出し

約2週間の浸水が終わった種籾を種まきに備えて催芽機に入れ、芽出しをします。

催芽機に入れる直前に種籾を温水に浸し、種全体を温めてから催芽機に入れて30℃前後に保ち発芽を促します。

気温が高い場合は発芽が早く進んだり、催芽機に入れる必要もなく発芽したりしますが、大体半日~1日で発芽します。


・種まき

播種機を使用して苗箱に種まきをします。

発芽した種、苗箱の底に敷く床土、種にかぶせる覆土を適宜足していきながら、小屋の中でひたすら種まきをしていきます。


・苗代しつけ

種まきした苗箱を苗代に並べてゆく作業。

プール状の苗代もありますが、我が家の苗代は基本的に田んぼと同じ状態に仕上げるので、苗箱を並べる時は泥だらけになります。そして中腰で苗箱を並べ続けるので腰が痛くなる、、、。



文字だけで説明しても分かりづらいですね。

春の一大イベントと呼べる位、人手が必要なのが苗代しつけ作業で、毎年沢山の方々に応援に来ていただいています。

苗代しつけ作業が無事終わりましたら、またここでご報告出来たらな、と思っています!


家族経営ではやりきれない程の田んぼ面積を扱っている我が家。

いつも手伝って下さる方々がいるので何とかやれていますが、その方々も高齢になってきた方が多く、、、。

今後どうやって人手を確保していったら良いのかな、といつも考えています。



写真は、樽の中の水を入れ替えるため樽から出した種籾たちです!



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