FARMiliarほりについて

「FARMiliarほり」は、会津坂下町で14代続く農家で、稲作と和牛繁殖の循環型複合経営を行っています。
現在、両親、長男家族、次男家族の3世帯で頑張っています。
秋、稲を刈り取って、乾いた藁を牛の粗飼料として与え、もみ殻は牛舎の床に敷いて牛のお布団になります。
定期的に牛床を掃除し、その際にうんちはもみ殻と共に堆肥置き場へ移動。
その都度ホイールローダーでかき混ぜることで甘い匂いのする熟成堆肥へと変化し、春には10aあたり1~1.5tの熟成堆肥を田んぼへ散布します。
この堆肥が土を作り、稲作の大切な基肥となるのです。
このような循環により、FARMiliarほりの「もぉ~うん米」は出来上がっています。
食べ物は人の身体をつくり、命をつくる。
食べ物を生産する我々農家は、安全性の高い、健康に良いものを作るべきである、という思いを持ち、FARMiliarほりは米作りに取り組んできました。
農薬や化学肥料の散布を極力抑えた特別栽培米(農薬・化学肥料の使用、地域慣行栽培比9割以上減)を40年以上、栽培期間中農薬・化学肥料を一切使用しない有機栽培米に2008年から取り組んでおり(有機JAS認証取得)、まず環境に負荷をかけない、健康な土づくりをし、安全で身体に良い米づくりに努めています。
また、近年では我々の住む集落でも、高齢により離農される方が増え、全体で約60戸あるうち、長男・次男世代で専業農家として働いているのは我が家を含めて3戸しかありません。
離農された方の田んぼを引き受け続け、今では集落の約40%の水田を管理しています。
面積が増えると機械や設備への投資も増え、支払う小作料も多額となりますが、米価が低い状況が続いているため、経営は決して楽ではありません。
それでも、「地域に生かされて今がある。採算性だけではなく、地域(集落)の大地を切り拓き、機械もないなか耕し、維持してきた先人(親やその親、そのまた親たち)の苦労の汗の結晶である農地を次代に大切に繋いでいきたい」という思いから、地域の農地を受託して作り続けています。
一度耕作を放棄すると、すぐに農地は荒れ、管理が難しくなります。
「FARMiliarほり」はこの地に根ざし、農地を守り、「いのちの糧」としての米(食糧)の生産を担う器のひとつとして、規模の拡大よりも環境の保全を、美味しさよりも食の安全性を第一に考えて、営農に励んでいきたいと思います。
循環型複合経営
稲作と和牛繁殖が相互に補完し合い、循環する複合経営を営んでいます。
1969年に、稲作の最適部門としてホルスタイン雌牛の肥育を始め、1985年には和牛雌牛肥育に換え、2009年からは長男就農を機に和牛の繁殖に取り組み、現在に至っています。
米(稲)づくりの副産物である稲藁を餌として牛に与え、籾殻を牛の寝床に敷き、その排泄物を吸収した敷料を月毎に入れ替えます。
回収した敷料は重機で定期的に攪拌し、発酵・熟成を促すことで臭いのない上質な堆肥が出来上がり、春に全耕作面積に散布。
この堆肥で土を肥し、栽培期間中農薬・化学肥料を一切使用しない有機JAS認証済の有機栽培米と、除草剤を1回のみ使用・化学肥料の使用はほぼゼロの特別栽培米を作るという、持続可能性の高い農業の形です。
また、米の消費が年々減少し、主食用米以外として飼料用米や小麦、大麦、大豆、ソバ等が栽培されていますが、FARMiliarほりでは経営に最適な稲ホールクロップサイレージ(Whole Crop Silage)に取り組んでいます。
稲WCSとは、稲の米粒が完熟する前の夏場に稲と茎葉を同時に刈り取ってロール状にした牛の粗飼料のことを言います。刈り取り後、2カ月程度置いて発酵させてから牛に与えています。
稲藁と稲WCSを牛に与えることで、牛の粗飼料自給率を高めています。


受賞・認定
第1回玄米食味コンクール G-1グランプリ メディカルライス賞(有機栽培米)
有機JAS認証 (有機栽培米)
第19回お米日本一コンテストinしずおか入賞(特別栽培米)
米・食味鑑定士協会のプレミアムライセンスクラブ(BEST FARMER)認定(特別栽培米)
農場情報
名称
FARMiliar ほり
所在地
福島県河沼郡会津坂下町
代表
堀 献一
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